ワイは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の部長を除かなければならぬと決意した。




1: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:01:53.72 ID:DbpUJTOA0.net

ワイには仕事がわからぬ。ワイは、只の営業である。ホラを吹き、パチ屋で遊んで暮して来た。
けれども残業に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明ワイは会社を出発し、野を越え山越え、三里はなれたこのマルハンの市にやって来た。
ワイには地位も、金も無い。女房も無い。無数の、内気なゴキブリと二人暮しだ。





2: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:02:29.14 ID:yR/a2Hqv0.net

謎定期


3: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:02:32.34 ID:rqlvTrebd.net

つづき


4: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:03:00.08 ID:2QqWKfN/a.net

山賊に金巻き上げられそう


5: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:03:20.78 ID:DbpUJTOA0.net

弊社は、街の或る律気な一新卒を、近々、新入社員として迎える事になっていた。
入社式も間近かなのである。ワイは、それゆえ、新入社員の歓迎会やら新入社員の無根拠な輝きやらを避けに、はるばる市にやって来たのだ。



6: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:03:28.87 ID:T4kc2qaDd.net

身代わりは誰や?


7: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:04:31.36 ID:UJPoRAQ00.net

続きは?


8: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:05:05.46 ID:DbpUJTOA0.net

先ず、仕事だとホラを吹き、それから店内の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。ギアヌンティウス(319)である。
今は此のマルハンの市で、機械代の回収をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。


20: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:10:14.04 ID:6nnBVN8e0.net

>>8


9: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:05:35.33 ID:dGBMzLS00.net






10: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:06:23.41 ID:DbpUJTOA0.net

久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにワイは、ホールの様子を怪しく思った。ひっそりしている。
もう既に日も傾いて、そとの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、外のせいばかりでは無く、店内全体が、やけに寂しい。


11: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:06:45.47 ID:lLcDrE6B0.net

ええな


12: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:07:25.38 ID:ULZeW9U50.net

ええやん


13: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:07:41.72 ID:DbpUJTOA0.net

のんきなワイも、だんだん不安になって来た。
路で逢った若い店員をつかまえて、何かあったのか、十日まえに此の市に来たときは、夜でも台が歌をうたって、店は賑やかであった筈だが、と質問した。
若い衆は、首を振って答えなかった。


14: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:08:27.90 ID:fSihOgbQ0.net

ええぞ




15: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:08:33.94 ID:jznIiVVDa.net

なかなかのクオリティ


16: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:09:19.48 ID:mpejfXdgp.net

案外悪くないな


17: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:09:27.20 ID:PYMhUzohd.net

スレタイはブヴヴのパクリか?


29: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:12:59.48 ID:mzSGuY1md.net

>>17
ん?


18: 5chまとがお送りします 2021/04/02(金) 12:09:31.89 ID:DbpUJTOA0.net

しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。
ワイは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。




この記事へのコメント