1: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:35:12.146 ID:RfeBhq/S01010.net
喪黒「私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん」
喪黒「ただのセールスマンじゃございません」
喪黒「私の取り扱う品物は心……人間のココロでございます」
喪黒「この世は老いも若きも男も女も、心の寂しい人ばかり」
喪黒「そんな皆さんの心のスキマをお埋めいたします」
喪黒「いいえ、お金は一銭も頂きません」
喪黒「お客様が満足されたら、それがなによりの報酬でございます」
喪黒「さて、今日のお客様は……」
≪尾智手 一郎（19） 浪人生≫
オーッホッホッホッホッホ……
喪黒「ただのセールスマンじゃございません」
喪黒「私の取り扱う品物は心……人間のココロでございます」
喪黒「この世は老いも若きも男も女も、心の寂しい人ばかり」
喪黒「そんな皆さんの心のスキマをお埋めいたします」
喪黒「いいえ、お金は一銭も頂きません」
喪黒「お客様が満足されたら、それがなによりの報酬でございます」
喪黒「さて、今日のお客様は……」
≪尾智手 一郎（19） 浪人生≫
オーッホッホッホッホッホ……
48: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 21:06:24.862 ID:/uLhrQUzd1010.net
∧_∧
(,ﾟДﾟ,) 超良スレ>>1乙！
ＵθＵ
／￣￣Ⅰ￣￣＼
|二二二二二二二|
｜ ｜
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
( )( )( )( )( )( )( )( ）
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
( )( ) オオオ！！！！（ )( )( ）(
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(,ﾟДﾟ,) 超良スレ>>1乙！
ＵθＵ
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( )( ) オオオ！！！！（ )( )( ）(
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2: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:35:29.373 ID:LE2n1F++01010.net
m9
3: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:35:48.411 ID:ygdBSfJa01010.net
ドーン
4: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:37:11.041 ID:sL9ZLC20p1010.net
お前ら絶対喪黒の約束守らずに報復されるだろ
27: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 20:20:32.143 ID:4JUD/VVL01010.net
>>4
言っておくが喪黒は約束を破らなかったり相手が何の落ち度もないような奴でも
無理矢理酷い目に合わせてくるからな
言っておくが喪黒は約束を破らなかったり相手が何の落ち度もないような奴でも
無理矢理酷い目に合わせてくるからな
5: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:37:13.284 ID:3Gj6kXec01010.net
いい名前だ
6: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:38:26.843 ID:RfeBhq/S01010.net
―自宅―
ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ… ﾌﾟｵｰﾝｯ
一郎「……」ｲﾗｲﾗ
一郎「あーもう、うるさい！ しょっちゅう電車が通って勉強に集中できない！」
一郎「父さん、なんでもっと静かな場所に家建てなかったんだよ！」
父「しょうがないだろ。安かったんだから」
一郎「これじゃちっとも勉強できないよ！ この年で自分の部屋すらないし！」
父「そんなことないだろ。集中してれば、どんな環境でだって勉強できるはずだ」
父「昔の人は雪明かりや蛍の光でも勉強できたというし……」
一郎「もういいよ！」
ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ… ﾌﾟｵｰﾝｯ
一郎「……」ｲﾗｲﾗ
一郎「あーもう、うるさい！ しょっちゅう電車が通って勉強に集中できない！」
一郎「父さん、なんでもっと静かな場所に家建てなかったんだよ！」
父「しょうがないだろ。安かったんだから」
一郎「これじゃちっとも勉強できないよ！ この年で自分の部屋すらないし！」
父「そんなことないだろ。集中してれば、どんな環境でだって勉強できるはずだ」
父「昔の人は雪明かりや蛍の光でも勉強できたというし……」
一郎「もういいよ！」
7: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:41:08.617 ID:RfeBhq/S01010.net
一郎（家じゃ勉強できない。外に出かけるか）
一郎「母さん、参考書買うから金ちょうだい」
母「家のローンもまだ終わってないのに、そんなお金あるわけないでしょ」
一郎「ええっ！？」
母「それに参考書なんて現役の頃使ってたのを使えばいいじゃない」
一郎「参考書はすぐ古くなっちゃうんだよ。最新のじゃなきゃ意味がないんだ」
母「とにかく、お金は出せないわ。いっとくけど、二浪なんて許さないからね」
一郎「うぐ……」
一郎「母さん、参考書買うから金ちょうだい」
母「家のローンもまだ終わってないのに、そんなお金あるわけないでしょ」
一郎「ええっ！？」
母「それに参考書なんて現役の頃使ってたのを使えばいいじゃない」
一郎「参考書はすぐ古くなっちゃうんだよ。最新のじゃなきゃ意味がないんだ」
母「とにかく、お金は出せないわ。いっとくけど、二浪なんて許さないからね」
一郎「うぐ……」
8: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:43:59.963 ID:RfeBhq/S01010.net
―カフェ―
一郎「コーヒー一つ」
店員「かしこまりました」
一郎（カフェで勉強してみても……）
一郎「……」ｶﾘｶﾘ
ﾜﾊﾊﾊ… ｵﾎﾎﾎ… ﾜｲﾜｲ…
一郎（今日は客が多くて騒がしい……くそっ、これじゃ集中できない！）
一郎（もっといい家に生まれてたら、こんなことには……）
一郎「ん？」
一郎「コーヒー一つ」
店員「かしこまりました」
一郎（カフェで勉強してみても……）
一郎「……」ｶﾘｶﾘ
ﾜﾊﾊﾊ… ｵﾎﾎﾎ… ﾜｲﾜｲ…
一郎（今日は客が多くて騒がしい……くそっ、これじゃ集中できない！）
一郎（もっといい家に生まれてたら、こんなことには……）
一郎「ん？」
9: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:46:19.953 ID:RfeBhq/S01010.net
学生「今度海外旅行行くんだ。一ヶ月ぐらいヨーロッパを楽しんでくるよ」
女学生A「へぇ～、すごーい！」
女学生B「だけど単位大丈夫なの？」
学生「留年しちゃうだろうなぁ。だけど親は一年や二年留年したっていいっていってくれてるし」
学生「どうせ将来的には親の会社継ぐからね。就職にも困ることはないんだ」
女学生A「わっ、素敵～！」
女学生B「親ガチャ大当たりってやつね！」
ｷｬｯｷｬｯ
一郎「……」ｲﾗｲﾗ
女学生A「へぇ～、すごーい！」
女学生B「だけど単位大丈夫なの？」
学生「留年しちゃうだろうなぁ。だけど親は一年や二年留年したっていいっていってくれてるし」
学生「どうせ将来的には親の会社継ぐからね。就職にも困ることはないんだ」
女学生A「わっ、素敵～！」
女学生B「親ガチャ大当たりってやつね！」
ｷｬｯｷｬｯ
一郎「……」ｲﾗｲﾗ
10: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:49:07.587 ID:RfeBhq/S01010.net
一郎（親ガチャか……俺は大外れだな）
一郎（あんな恵まれた奴がいる一方、参考書すら買えない俺がいる。世の中不公平だ）
一郎（やってやれるか！ とっととコーヒー飲んで出よう！）ｸﾞﾋﾞｯ
喪黒「あ、それ私のコーヒーです」
一郎「ぶっ！ うわあっ！？」
喪黒「これは失礼、驚かせてしまいましたね」
一郎「なんだあんた……いつの間に隣に……」
一郎（あんな恵まれた奴がいる一方、参考書すら買えない俺がいる。世の中不公平だ）
一郎（やってやれるか！ とっととコーヒー飲んで出よう！）ｸﾞﾋﾞｯ
喪黒「あ、それ私のコーヒーです」
一郎「ぶっ！ うわあっ！？」
喪黒「これは失礼、驚かせてしまいましたね」
一郎「なんだあんた……いつの間に隣に……」
11: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:51:59.126 ID:RfeBhq/S01010.net
喪黒「わたくし、こういう者です」ｻｯ
一郎「ココロのスキマお埋めします……？」
喪黒「はい、あなたを見ていたら、どうも心が満たされていないようでしたので」
喪黒「お近づきになりたくて、ついお隣に座ってしまいました」
一郎「はぁ……」
喪黒「いかがです？ 場所を変えてちょっとお話ししませんか？」
一郎「うーん、たまには気分転換もいいかな。お付き合いしますよ」
一郎「ココロのスキマお埋めします……？」
喪黒「はい、あなたを見ていたら、どうも心が満たされていないようでしたので」
喪黒「お近づきになりたくて、ついお隣に座ってしまいました」
一郎「はぁ……」
喪黒「いかがです？ 場所を変えてちょっとお話ししませんか？」
一郎「うーん、たまには気分転換もいいかな。お付き合いしますよ」
12: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:55:07.490 ID:RfeBhq/S01010.net
―BAR魔の巣―
マスター「……」ｷｭｯｷｭｯ
喪黒「どうです。ここ私の行きつけなんです」
一郎「落ちついた雰囲気で、いいお店ですね」
喪黒「オッホッホ、ありがとうございます」
喪黒「あなたは未成年のようですから、今日はソフトドリンクで乾杯といきましょうか」
一郎「はい」
マスター「……」ｷｭｯｷｭｯ
喪黒「どうです。ここ私の行きつけなんです」
一郎「落ちついた雰囲気で、いいお店ですね」
喪黒「オッホッホ、ありがとうございます」
喪黒「あなたは未成年のようですから、今日はソフトドリンクで乾杯といきましょうか」
一郎「はい」
13: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 19:58:29.827 ID:RfeBhq/S01010.net
喪黒「なるほど、親ガチャに外れたせいで受験に苦しんでいると」
一郎「そうなんです。家は騒音でうるさいし、金がないおかげで予備校通いどころか参考書すら買えない」
一郎「こんな環境じゃ、大学合格なんてできっこありませんよ」
一郎「一方、親に恵まれたおかげで努力しなくても何でも手に入る奴もいる……」
一郎「こんなの不公平だと思いませんか！？」
喪黒「おっしゃる通りです。特に受験勉強は長く険しい戦い、周囲のサポートが不可欠です」
喪黒「環境に恵まれなければ、いい結果を出すことはなかなか難しいでしょう」
一郎「そうでしょう、全部親のせいです！」
一郎「そうなんです。家は騒音でうるさいし、金がないおかげで予備校通いどころか参考書すら買えない」
一郎「こんな環境じゃ、大学合格なんてできっこありませんよ」
一郎「一方、親に恵まれたおかげで努力しなくても何でも手に入る奴もいる……」
一郎「こんなの不公平だと思いませんか！？」
喪黒「おっしゃる通りです。特に受験勉強は長く険しい戦い、周囲のサポートが不可欠です」
喪黒「環境に恵まれなければ、いい結果を出すことはなかなか難しいでしょう」
一郎「そうでしょう、全部親のせいです！」
14: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 20:01:03.173 ID:jw31NjUya1010.net
ほ
15: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 20:01:30.547 ID:RfeBhq/S01010.net
一郎「はぁ……親ガチャが当たってれば、快適に勉強して浪人なんかせず一流大学に入れたのに……」
一郎「このままじゃまた大学落ちて、就職活動するはめに……」
喪黒「いい両親に恵まれさえすれば、大学に合格できるというのですね？」
一郎「そりゃもう！ どんな大学だって入れますよ！」
喪黒「よろしい。ではあなたに素晴らしい環境をご提供しましょう」
一郎「へ？」
喪黒「明日、このメモの場所に来て下さい。あなたのご要望叶えて差し上げます」
一郎「はぁ……」
一郎「このままじゃまた大学落ちて、就職活動するはめに……」
喪黒「いい両親に恵まれさえすれば、大学に合格できるというのですね？」
一郎「そりゃもう！ どんな大学だって入れますよ！」
喪黒「よろしい。ではあなたに素晴らしい環境をご提供しましょう」
一郎「へ？」
喪黒「明日、このメモの場所に来て下さい。あなたのご要望叶えて差し上げます」
一郎「はぁ……」
16: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 20:02:19.008 ID:Sc9shrAEa1010.net
こういうSSが毎日投稿されてたのが昔のVIPなんだよなあ
17: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 20:02:36.186 ID:DQ72PfE1r1010.net
オーッホッホ期待
18: 5chまとがお送りします 2021/10/10(日) 20:04:17.832 ID:RfeBhq/S01010.net
次の日――
一郎（喪黒さんに渡されたメモの通りの場所にやってきたけど……）
喪黒「お待たせしました」
一郎「あ、喪黒さん」
喪黒「ご案内します。ささ、どうぞ」
一郎「一体どこへ行くんです？」
喪黒「あなたの新しい両親の場所です」
一郎「？ なにいってんです？」
一郎（喪黒さんに渡されたメモの通りの場所にやってきたけど……）
喪黒「お待たせしました」
一郎「あ、喪黒さん」
喪黒「ご案内します。ささ、どうぞ」
一郎「一体どこへ行くんです？」
喪黒「あなたの新しい両親の場所です」
一郎「？ なにいってんです？」
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